複雑痔瘻でお尻の肉が無くなった話 part4
入院日当日、簡単な説明を受けて入院した。
手術は翌日になる。
その前に先生が痔瘻の具合を診察してくれた。
先生は、うわぁぁ!!!切ってからもうだいぶ経ってるよね??まだ膿出てるじゃん!!痛いでしょこれー!大変だぁと言ってた。
そうでしょ?大変でしょう?わかってたよ。
だって異常だもん。ここまでの道のり長かったし…
悪化してるに決まってるよ。
と心のなかで思った。
そこからお尻の毛をできる限り看護師さんに剃ってもらい、先生から手術の説明を受けた。
hanlayという方法でやるらしい。
簡単に言うと悪いところを全部掻き出す手術。
肉がなくなる。
でも次第に肉が盛り上がって治るらしい。
盛り上がって治るまで半年ぐらいかかるって言われた。
麻酔は下半身麻酔でやる。
早く治ってほしいな。としか思わなかった。
この病院に来るまでが地獄だったから…
この日は手術前日ということでお昼はうどん
夜は便にならないものが出た。
手術すればすべて終わる…と思いながら寝た。
手術当日
点滴をしながらオペ室に入り、腰椎に麻酔打ち込んで手術してもらった。
麻酔は痛かったが、ちょっとしたら下半身の感覚はなくなり触られてるのもわからなかった。
しかし、手術中お腹の中を引っ掻き回されてるのはわかった。
そのせいで下腹部が痛いというか圧迫されるような感覚とういうかなんとも言えないものがあった。
見える位置に画面があって手術されてる場所も自分で確認できたし、先生が話してる内容も聞こえていた。
正直、気分が良いものではなかったし、早く終わってくれ…無事に終わってくれ…と祈るしか出来なかった。
肉が抉られ、尾てい骨が露出し、その尾てい骨を触られてる感覚ももちろんわかった。
先生3人が、「これなんすか?触ってみます?」とか相談しているのも聞こえていたので途中で目をつぶって何も聞こえないように意識した。
そんなこんなで手術が終わり部屋に戻った。
麻酔が切れるまで5時間ぐらいかかったと思う。
その間足の感覚はもちろん、息子の感覚もない。
股がムズムズするのは感じるが、掻いてもなにを掻いてるかわからなかった。
掻いてる手には、こんにゃくみたいな、冷えピタのような物を触ってる感覚があって、何が腰に巻かれてるんだろう。止血剤かなぁ…とか考えていたが、麻酔が切れかけてきた頃に息子だと気づいた。
麻酔が切れるまでの間に先生が術後の説明を兼ねて様子を見に来てくれた。
お尻を切ってみると、深部の痔瘻であったためにとても大変だったらしい。
尾てい骨が見えてる状態だから!!と連呼していた。
通常なら5センチほど肉を抉る所が、先生の中指が届かない所まで抉らなきゃいけなかったと。
持ってきてくれた報告書みたいなのには深部(4型)と書かれていた。
3型じゃないやんけ!!!とは思ったが、もうどうでもよかった。
手術当日は麻酔とジクロフェナクナトリウムという強い痛み止めのおかげでほとんど痛む事なく過ごせた。
自分でガーゼを交換できるように訓練して日常生活を送れるようになったら退院できると看護師は教えてくれた。
続きます。